最近の日本の夏の暑さは、犬にとって生死に関わる暑さ
昔と今では別物!中年オレの子供時代の夏との違い
昨今の日本の夏の暑さは、中年のオレが子供の頃(軽く40年くらい前)の夏の暑さとは別物になった。当時はエアコンなんてモノは世の中には無かったと記憶している。
オレの子供時代は、クーラーという、とんでもなく電気を喰う冷風が出るだけの温度調節機能なんて備わっていない代物しかなかった。
高級品かつ電気バカ喰いのクーラーは来客がくるか、耐えきれない暑さでなければ電源を入れる事は許されない!と言うことが普通だった。逆を返せば、我慢できる程度の暑さだった。
この時代、当然のように犬は外飼いが普通の時代。外飼いの犬は、炎天下の下に設置されている犬小屋の中で普通に過ごしていた事を記憶している。
しかし今の日本は、柴犬を含む和犬のDNAでも想定されていないほどの猛暑が毎年続いている。
犬は暑さに弱い
犬は生理的に暑さに対策できていない生き物。このクソ暑い真夏でもぶ厚い毛皮を着ている。体温調節機能はパンディング(ベロを出してハアハアしてるヤツ)と肉球の間にあるちょっとした汗腺のみ。人に例えるなら、サウナスーツを着て、その上にダウンジャケットを着ている感じ、だと思う。
ほぼ全ての飼い主が経験したことのない想像を絶する暑さに耐えながら夏を乗り切っていると思わないと、犬の暑さ対策は始まらない。
わが家の暑さ対策3本柱
わが家のエアコンの設定温度は27℃でつけっぱなしが原則
「おいおい!、ネットでググれば犬の快適温度は25℃以下って無数に出てくるぞ!」と自分で自分にツッコミを入れながら、全てをわかっていながらこの温度に設定している。エアコンの設定温度を25℃以下じゃなくて27℃にしている理由は、
- エアコンの設定温度が27℃で、うちの白柴と赤柴はパンティング(ベロを出してハアハア)はしない。
- 暑いとエアコンの下で体を冷やし、体が冷えるとエアコンの風が当たらない縁側の日向へ移動、という感じで自分で調節している。
- エアコンの風が当たる場所にアルミプレートを置いてキンキンに冷やしてある
- 設定温度を下げると電気代が上がってしまう。飼主は貧乏なので電気代に怯えてしまう
- 飼主はおじさんだが冷え性
犬と飼主と経済のバランスをとりながら辿り着いた設定温度が27℃。この温度設定は飼主や犬種によっても変わってくるし、同じ犬種でも、その子その子によって変わってくるので各々で設定温度の検証をする事をおすすめする。
散歩の時間はアスファルトの温度と日差しの角度が重要
基本的には30℃以下にならないと散歩には行かない。そんな、わが家の夏の散歩の時間のルールは、
- 朝の散歩はAM7:30までに終わらせる。AM7:30以降は日差しの角度が厳しくなり、直射日光からの暑さのダメージを受けるから。
- 夕方の散歩はPM6:30以降、なおかつ気温が30℃以下になれば散歩にでかける。ただ、なかなか気温が30℃以下にならない日もある。だからと言ってずっと散歩に行かずにはいられない。犬の膀胱の限界もある。アスファルトの温度がある十分に下がった事を確認してからPM7:00以降に30分以内で散歩を済ます。
犬は体高が低いのでアスファルトの照り返しの影響を人間とは比べ物にならないくらいうける。犬は靴を履いていないのでアスファルトが熱ければ肉球を火傷してしまう。
絶対に飲み水を切らさない様、めちゃくちゃ気を配る
犬の暑さ対策において水は非常に重要。パンディング(ベロを出してハアハアするヤツ)でかなり口が乾く様で、散歩から帰ってくるとガブガブ飲んでいる。肌感覚では春秋冬と夏では水の減り方が3倍違う。おしっこの量は変わっていないのでパンディングで口から大量に水分を飛ばしているのだと思う。
犬は体温が上がればDNAレベルでパンディングをする様にできている。
飲み水が切れたとしても、犬は体温が上がればDNAレベルでパンディングをする様にできている。
つまり、脱水症状になったとしてもパンディングをし続ける。
犬にとって、夏に飲み水が切れるのは「死」を意味すると思っても間違いは無い。
+αで取り入れると良さげな暑さ対策
アルミプレートや、ひんやりマットでも効果は同じ。アルミプレートはその名の通りただのアルミの板なので半永久的に汚れることも痛むこともなく使用できる点で非常に経済的に優れている。ただ、上記の3つの対策をした上での+αの効果しかなく、アルミプレートだけで夏を越せるとは考えない方がいい。
その他、ひんやりしたやつを首に巻く商品や、水に濡らすとひんやりする素材で作られた犬用の服とかも見かける。暑さ対策の+αとして利用するのにはおすすめ。
犬が暑さの極限を超えて緊急事態の時は、水を掛けて扇風機で風を当ててとにかく体温を下げる
うちの白柴と赤柴は熱中症になった事は、たぶん、無い。ただ、いつなるかわからないので緊急事態の対策の知識を得ておくに越した事は無いと思いネットをググってみた。
初期の熱中症では、普段より早いパンディング(ハアハア)をして、フラフラして、ベロや歯茎が普段と違う色をしていたら初期の熱中症の可能性があるらしい。
熱中症は犬にとって緊急事態なので、即座に水道の蛇口を捻って、犬の心臓から遠い場所(足先)から常温の流水をかけ、エアコンで涼しくなっている部屋で扇風機で風を当て、とにかく犬の体温を下げる。その後、動物病院に行って症状に応じた対処療法をしてもらう
まとめ:柴犬とこの夏を無事に乗り越えるために
わが家の白柴と赤柴は、これまで熱中症になったことは、おそらくない。
だが、いつ熱中症になるかわからない。
だからこそ、エアコン・散歩時間・飲み水+αの工夫を徹底し、緊急時の対処も準備している。
このクソ暑い日本の夏を、今日も白柴と赤柴と一緒に無事に乗り越えていきたい。