社会人として働いている現役世代の独身男が犬を飼うと言う事は、犬に必ず「お留守番」をさせると言う事になる。
ネットや飼育本に書いてある、仔犬→成犬→シニア犬と各段階での理想的な「お留守番」の限界時間は変わってくる。ステージごとに「お留守番」をしてもらう時間が変わるのは理解できるが、犬に最適なお留守番時間で働く時間を変えるなんて事は、ほぼ無理なのが働くサラリーマン独身男の現実。
ネットや飼育本に書いてあるような「お留守番時間」を超えてお留守番をさせている事に自責の念や罪悪感を感じている人も多いと思う。
オレも長時間の「お留守番」を白柴と赤柴にさせてしまっている事に自責の念と罪悪感を感じている1人なんだ。そこで我が家の白柴と赤柴の「お留守番時間」の体験談をブログの記事にして、オレと同じように自責の念と罪悪感で苦しむ人の参考になればと切実に思う。
犬のお留守番の目安時間と平均時間
ネットや飼育本に書かれているお留守番の目安はざっとこんな感じ。
年齢・状態 |
推奨される留守番時間 |
補足ポイント |
---|---|---|
生後2ヶ月まで |
おおよそ1時間以内 |
排泄回数が多く、不安やストレスを感じやすい |
生後3〜5ヶ月 |
「月齢と同じ時間」を目安 |
例:4ヶ月なら4時間程度が限界 |
生後6ヶ月以上(成犬) |
6〜8時間程度(最大10時間まで) |
排泄や運動の習慣がついていれば可能 |
老犬や持病がある犬 |
2〜4時間程度 |
排泄の間隔や体調に応じて調整が必要 |
※これは一般的な目安であり、犬の性格・健康状態・環境によって変わります。
フルタイムで働いている独身世帯に、この時間以内でお留守番を終わらせてあげるのは無理。少なくてもオレは絶対に無理。
日本国内の犬のお留守番時間の目安(調査データより)
オレはこの手のアンケートはあんまり信用していないが、一応世間の人はどうなのかと言う参考値として目を通していいただきたい。
なぜ、あんまり信用していないかと言う理由が、
-
回答する人に偏りがある
ペットをとても大切にしている人ほどアンケートに参加するため、長時間の留守番をさせている家庭はそもそも回答しないことも。
-
「短い方が正しい」という空気
実際は12時間留守番させていても、「7時間」と答えてしまうなど、良い印象を持たれたい心理が働く。
-
調査する側の思惑
ペット関連企業の調査では「犬にやさしい生活」を広めたい意図があり、結果が理想寄りになりがち。
-
地域や暮らし方の違い
都心では共働きで留守番が長い一方、地方は在宅時間が長め。平均を出すと現実とのズレが生まれる。
つまり「アンケート結果は理想を反映している可能性が高い」と考え、数字を鵜呑みにせず、自分の暮らしに合わせて考えることが大切。
留守番時間の区分 |
割合(目安) |
---|---|
約3〜5時間未満 |
約20〜25% |
約5〜7時間未満 |
約20% |
約7〜9時間未満 |
約23% |
9時間以上 |
約15% |
※参考:国内調査データ(イオンペット、Furboなどの調査をもとに再構成)
オレが独身世帯だからなのか?、オレの肌感覚では9時間以上のお留守番をさせている世帯はもっと多い気がする。
我が家の白柴・赤柴のお留守番時間
我が家の白柴・赤柴のお留守番時間は長い時で13時間。愛犬のトイレの事を考えて、おれはこの13時間は超えないように心がけている。平均して10〜11時間。
我が家の白柴と赤柴は日々ネットや飼育本に書かれているお留守番時間の限界の何倍?と言うレベルのお留守番時間を耐えている。
ただ、オレは白柴と赤柴に対して10〜11時間程度のお留守番なら「お留守番ご苦労様、ありがとな。」と思う程度。
お留守番の時間が12時間を超してきたあたりから申し訳ない気持ちになる。
今の時代、犬を飼っている働く独身世帯は珍しくはない。
フルタイムで働くと言うことは、
8時間の労働時間+1時間の休憩時間+1時間の通勤時間(片道30分で計算)+残業で10〜13時間と言うのが実態に近いモデルであると思う。
この計算よりも長時間のお留守番をさせているケースは山ほどあると思う。
独身男が柴犬と暮らすにあたって受け入れなければいけない事
長時間のお留守番はしかたがないと受け入れる
宝くじが当たるかどうかしない限りは、こればっかりはどうしようもない。
働かなければオレも白柴も赤柴も食っていくことはできない。オレにできることは早く家に帰れるよう残業と休日出勤をお断りして、有給を全部消化することだけ。
だから極力、自分を責めたり罪悪感を感じないようにしている。
愛犬の最後を看取なかったとしても受け入れる
我が子のように育て、人生の苦楽を共にし、一時代を共に暮らしてきた愛犬の最後を看取れない可能性が非常に高い。
別れとはそうゆうものだと受け入れるしかない。
考えると涙が止まらなくなるが、「犬は自分が死ぬと飼主が悲しむのを知っていて、飼主を悲しませたくないから、飼主がいない時にそっと旅立つ」説や、「大好きな飼主に、最後にどうしても会いたくて、寿命の限界を超えて飼主の帰りを待つ」説など色々とある。
どの説も飼主に愛された犬は、どんな時でも飼主ファーストってこと。犬にとっては不幸でもなんでもないと思う。
愛犬が付きっきりの看護が必要になった時の愛犬の安楽死を受け入れる
最もツラい判断をしないといけないのが、愛犬が付きっきりの看護や介護が必要になってお留守番が現実的に出来なくなった時。飼主が看護や介護の為に仕事を辞めれば、お金が無くなり愛犬の病院代もなくなってしまう。かといって、苦しみに耐えている愛犬を家において仕事に行けるはずも無い。
そんな状況の第三者からアドバイスを求められているとして、客観的に考えると、かわいそうと言われようとも、ひどいと言われようとも、鬼・悪魔と言われようとも答えはひとつしかない。
飼主の命と生活を維持し、愛犬を苦しみから解き放ちつ事。綺麗事では済まされない時、判断しなくてはいけない時がくる。
判断が遅ければ無駄に愛犬を苦しめ、自分自身も苦しめる。その判断は「安楽死」を「いつ」するかどうか。
犬にとって、自分が愛した飼主が、自分の看護や介護のために疲れ果てていく姿を見続けることは、きっと耐えがたいことだと思う。オレは心の底からそう思う。
オレはこの解決方法しか知らないし、これ以外の解決方法があったら知りたい。
ただ、その状況になってオレがスッと割り切って判断できるかどうかの自信は全く無いが、頭の片隅に入れておくようにしている。
お留守番の時間よりも、愛犬との時間を大切にすることの方がはるかに重要
お留守番の時間は正直あれやこれや考えても、どうしようもない人の方がほとんどだと思う。
どうしようもない事を考えても仕方がない。
愛犬のお留守番時間を気にして自責の念や罪悪感を感じている人なら、愛犬との時間を大切にしているはず。
「それでいいじゃない!」と世の現役独身世帯で犬を飼っている人に言いたい。