BENのつぶやき

3歳の赤柴にマイクロチップを装着しないと決めた理由

今は右眼球破裂の治療の為の療養期間で旅行やキャンプを一切していない。

療養期間が終われば、愛犬との思い出作りのための旅行やキャンプを再開したいと思っている。

旅行やキャンプで白柴と赤柴を連れ回す際に、いつも感じているリスクとして「迷子」がある。うちの白柴と赤柴は避妊・去勢済みなので発情で相手を求めてどっか言ってしまうことはないと思う。白柴は怖がりな性格なので猫にも近づかないので安心。ちなみに、白柴は仔犬の時にブリーダーさんでマイクロチップを埋め込まれてからうちに来た。

問題は赤柴。いつも猫を見ると興奮して吠えて追いかけようとするんだ。知らない土地で猫を追いかけてどこかに行ってしまったら、そのまま迷子になってしまう可能性がある。そこで、赤柴が迷子になったときの対策を考えてみた。

1. 結論:我が家は「マイクロチップ」を装着しない選択をした

犬のマイクロチップは、犬の首と肩甲骨の間に注射器のような器具で埋め込む「犬の情報」を詰め込んだカプセル状のモノなんだ。サイズは小さく、直径約2mm・長さ約8〜12mm程度の円筒形で、見た目は小さな米粒のような形をしている。(オレは1センチもあるのかとびっくりしたけどね)

素材は生体適合性のあるガラスやポリマーで覆われており、中に電子回路とアンテナが入っている。一度入れると半永久的に使える。迷子札や犬の鑑札とは違い、紛失する事がないので、「迷子」になった時に保護されれば飼主の元に戻ってくる可能性がぐっと高くなる。

GPS機能は付いていない。だから保護されるまではどこにいるのか分からないという事は理解しておきたい。

マイクロチップは迷子犬を世の中から減らすためには有効な手段というのは理解した。でも、どうしても愛犬に人間側の都合で、愛犬を管理するための目的でマイクロチップを埋め込むという事が、愛犬家が超えてはいけない一線のに思えしまう。オレの愛犬家としての倫理観を覆すことができなかったんだ。

2. 迷子札と鑑札で十分なんじゃないかとも思った

迷子になって保護された犬は、迷子札や鑑札が首輪やハーネスに装着されていれば、迷子札や観察の情報を元に飼主へ連絡を取り、迷子犬を飼主へ引き渡す事になる。

マイクロチップが活躍するのは迷子札や鑑札がなかった時。

逆を返すと、迷子札や鑑札があればマイクロチップが活躍する場面は無いって事なんだ。

自分の倫理観を無視して愛犬に痛い思いをさせて体にいらないモノを埋め込むよりも、迷子札や鑑札をしっかりと装着して、外れる・壊れる・首輪・ハーネスごと脱落する」事が無いようにする事の方が、自分自身の考え方に筋が通る。

3. 法律上の義務は鑑札、チップは努力義務

オレも調べてみて初めて知ったんだけど、日本の法律では狂犬病予防法第4条に基づき、犬の所有者は犬を登録し、鑑札を常時犬に装着する義務があるんだ。しかも、常時鑑札を装着していないときの罰則規定(20万円以下の罰金)もあるんだ。

常時ということは家の中にいる時も装着していなくてはいけないということ。

法律が常時装着を求めている理由は、

  • 脱走や災害時に身元を証明するため(普段室内でも、地震・火事・事故などで外に出てしまう可能性がある)
  • 法律上の登録証明として外部から確認できる必要がある

完全に筋が通っている理由なので「おっしゃる通りです」としか言えない。

一方マイクロチップの装着は、未装着の愛犬に対しては努力義務。

やらなくても罰金や強制はないが、「迷子・盗難・災害対策」や「飼い主の責任感」の観点からは、やることを強く推奨しているだけ。つまり罰則がないんだ。

だからと言ってやらなくてもいいわけでもない。という微妙な意味合いなんだ。

※マイクロチップを装着している場合は、必要な情報を登録することで鑑札を不要とする特例制度がある。鑑札の常時装着義務がなくなるんだ。

鑑札の扱いは自治体によって違うので、お住まいの自治体に確認をとってみて欲しい。

4. マイクロチップの盲点と現実的な弱点

愛犬の体に埋め込んで半永久的に使えるマイクロチップも万能ではない。マイクロチップの盲点と弱点をまとめてみた。

  • 稀ではあるが、装着したマイクロチップが想定の位置よりも深いところに移動してマイクロチップの読み取りが困難になることがある。
  • 引越しや携帯の電話番号が変わった際には必ず飼主のデータ変更手続きをしないといけない。もしデータ変更手続きをしないと、マイクロチップの意味がないどころか、保護現場の混乱を招く恐れすらある。
  • 保護した人が高齢者だったりした場合、首輪やハーネスをしていない段階で捨て犬だと判断する可能性があるんだ。見た目ではマイクロチップが埋め込まれているかどうかなんて分からないことがデメリットになる事もある。だから、かわいそうな捨て犬を自分たちで引き取って飼うなんて事も十分に考えられる。実際、おれも首輪のない犬を見たら、野良犬か捨て犬だと思うと思う。マイクロチップが埋め込まれているかどうか考えるかは自信がない。オレに懐いてきてくれたらそのまま飼ってしまうかもしれない。

5.犬が迷子になるタイミグとは?

愛犬が迷子になる瞬間は、大体がこんな場合だと思う。普段はおとなしい子や絶対に脱走しないと思っている愛犬ほど、飼主側の管理の意識が下がって、脱走→迷子になる可能性が高くなると思う。特にネコや鳥、大きな音が聞こえたり、いつもと違う環境にいる時は、愛犬がパニックになって予想外の行動を取り迷子になる事も想定に入れておくといいと思う。

1. 散歩中の事故

  • リードが手から離れた
  • 首輪やハーネスが抜けた
  • 他の犬や猫、音に驚いて急に走り出した

2. 家・庭からの脱走

  • 玄関や門の開け閉めのスキにすり抜け
  • 網戸や柵を破って外に出た
  • っ越し直後など、新しい環境に慣れていないとき

3. 花火・雷・工事音などの大きな音

  • パニック状態で全力逃走
  • 特に夏の花火大会や雷雨の日は迷子が急増

4. ドッグランや外出先

  • 出入口の管理ミス
  • 呼び戻しが効かない状態でのノーリード
  • 他の犬とのトラブルで逃げる

5. 災害や非常時

  • 地震・火事などでパニックになって逃げ出す
  • 避難先での係留ミス

6.愛犬が迷子になった時、探すのに有効なのが「タグ」

iPhoneユーザーなら、**AirTag(エアタグ)**を首輪やハーネスにつけておくのは有効な手段。Apple製品のネットワークを利用して、愛犬の位置を特定できる。精度は高いんだけど、迷子になった場所の近くにApple製品を持つ人がいなければ位置はわからないんだ。

Androidユーザーなら、**Tile(タイル)**がおすすめ。Tileユーザー同士で位置情報を共有できる仕組みで、同じく周囲のユーザー数が多いほど発見の可能性が上がる。

オレ自身、まだAirTagもTileも使ったことはないんだけど、犬友のAirTagを見せてもらったときは、なかなかの精度で驚いた。

白柴と赤柴との旅行やキャンプを再開するまでに、どちらかを購入して首輪かハーネスに装着しておきたい。

7.現状では、マイクロチップは迷子札や鑑札の補助的機能しか無く、最後の命綱として機能する

迷子札や鑑札がしっかりと装着されていればマイクロチップを読み取ることなく飼主の元に愛犬が戻ってくる。つまり、迷子札も鑑札もない犬を保護した時に、最後の命綱としてマイクロチップの読み取りが行われるというのが現状なんだ。

目で見てチェックできる迷子札や鑑札の方がマイクロチップよりも現実的には安全安心確実なのかもしれない。

マイクロチップの是非を考えれば考えるほど正解は見えない。が、オレはオレの倫理観に従って入れないことを決めた

ただ、マイクロチップの是非は、飼い主の価値観や環境によって答えが変わってくると思う。

愛犬を守るためにどの方法が一番ふさわしいのか、飼い主自身が納得のいく答えを出すことが大切なんだと思った。

 

白柴と赤柴の日常

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