散歩は犬にとって楽しみな時間。
でも、1歩家から外に出れば、犬が苦手・怖い・嫌いな人や犬を散歩していること自体に迷惑と感じる人もいるのが現実。
マナーは「犬を愛する人のためではなく、犬を苦手に思う人が共生を受け入れるための最低条件」だと言っていい。
オレが長〜い愛犬家人生で見かけたマナー違反トラブルや、実際にやってしまったマナー違反トラブルを思い返して、
犬の散歩マナー徹底ガイドを作ってみた。
1. リードと管理
- リードは手にしっかり持つ。中型犬以上の飼主には両手で持つことを推奨する。急な愛犬の動作で「リードが手から離れてしまわないように」という意味と、犬が怖い人や嫌いな人に対してしっかりと両手で持って管理しているから安心してくださいね!というアピールも兼ねる。
- ノーリードはもってのほか。各自治体でノーリードが禁止されているのはもちろんのこと、犬が苦手・怖い・嫌いな人にとっては、猛獣が離されているのと同じことだという他者に対する配慮が大きくかけた行為だと自覚すべき。「絶対にしちゃダメ!」と言っても「うちの子は大丈夫だから」とノーリードで犬を遊ばせ続けるクソ飼い主は後をたたないのも事実。
- 伸縮リードは要注意。人に「絡む」「火傷」「切れる」!
伸縮リードの半径範囲内に人が入ると、リード部分が人に当たり摩擦で火傷やキレてしまう事がある。なので、人や犬とすれ違うときは短く持つ、まわりに急接近してくる可能性のある自転車や子供がいるときは短くする。ちなみにオレは過去に、愛犬が伸縮リードを全開に走っている時に犬友にリードが絡まってしまい火傷を負わせてしまった事がある。スッとかするだけで火傷になる危険なリードだと理解して使用してほしい。 - 歩きスマホは禁止が常識。犬連れなら、尚更危険。飼い主がスマホばかり見て周りの状況を把握せずに歩いている事自体が危険なんだけど、周りの人からしてみれば、犬を全くコントロールする気がない状態で散歩している危険な飼い主にしか見えない。そんな人が犬を連れて散歩していることに不快感を感じるんだ。
2. トイレのマナー
- 自宅でうんちとおしっこをさせる事はお散歩マナーの基本中の基本。散歩中のうんちとおしっこのトラブルはよく耳にする。愛犬家としては「初めての1回」でも、注意をしてくる方は長年にわたってうんち問題で苦しめられてきた可能性があり、長年の恨みつらみを爆発させることにより、トラブルは激化する傾向があるので、おトイレは外でしかしない愛犬の場合、より一層の注意と配慮が必要。
- うんちは必ず拾うっていうのが当たり前だとは思うが、オレが住む名古屋市緑区では案外犬のうんちが落ちているんだ。最初から拾う気がない人なんて、この時代にはいないとオレは信じている。本当は拾う気だったけど、たまたまうんち袋を忘れてしまって仕方なくうんちを置き去りにしたんだと思っている。なのでうんち袋の忘れ防止に予備の袋を散歩バッグのどこかにひそませておこう。
- ちなみに、うんちの放置は法律違反。
※軽犯罪法第1条27号違反で勾留や科料(罰金)に処される可能性があるんだ。
- オレの経験からのトラブル回避のための知恵
おしっこは私有地や建物の出入口付近の電柱などは避ける。尚且つ、汚したときに備えて500ml程度の水とティッシュを携帯する。汚してしまって掃除したけど完全に綺麗にできない場合でも、飼主の一生懸命掃除をする姿を見せて、相手が大目に見てくれることにかけてほしい。 - オレはうんちはダイレクトキャッチ派。一旦地面に落とすから汚れるのであって、落とさなければ一切汚れない。
3. 人・犬との関わり
- 他の犬に近づける時は必ず声をかけてから。仲良しの犬でも、犬が急に動くことによってリードを持っている人のバランスが崩れて危険なこともある。親しき中にも礼儀あり。
- 知らない犬には絶対に許可を得てからしか近づけない。結構、ヘラヘラしながら自分の愛犬を近づけてくる人に遭遇した事がある。おれはかなり迷惑。
- 人や犬とすれ違うときは、愛犬を反対側に寄せる。
- 愛犬が吠えてしまったら放置せず、その場で愛犬を注意し、愛犬が吠えてしまった相手に一言謝る。自分の愛犬が人に対して吠えているのに無表情でその場を去っていったら怒りを買われても仕方がない。ただ、愛犬を叱り軽く頭を下げて一言謝るだけで大抵の場合は丸く治る。
- 子どもや高齢者には特に注意。絶対に飛びつかせない。飛びついた勢いで高齢者や子供は転んで大怪我をする可能性は容易に想像できる。
4. 衛生と環境への配慮
- ブラッシングは外でしない。毛を飛ばすのは迷惑。基本的に毛はすぐには土に帰らない。他人からしたらゴミを散らかしているだけの迷惑行為。
- よその犬に勝手におやつをあげない/もらわない。アレルギーや持病がある子もいる。そのおやつが原因で犬同士が喧嘩をすることもある。
- 花壇や畑に入れない。植物や作物を傷める。これはもはやテロ行為に近いこと。犬の健康にも良くない。
- 公共施設や商店の前に繋ぎっぱなしにしない。盗難や事故、脱走のリスク大。犬を放置して飼主が買い物という光景は見ていても気分は良くない。
まとめ
お散歩マナーは、犬好きのためではなく「犬を苦手に思う人と同じ空間で気持ちよく過ごすための納得できる最低ライン」。
この最低ラインを守ってさえいればお散歩中のトラブルに遭遇することはないと思う。
トラブルに遭遇すれば愛犬も飼主も散歩がしづらくなっていってしまう。
安心して散歩を楽しむために、今日からできることを徹底していきましょう。