友達ほぼゼロの他人から見たら孤独MAXおじさんのオレ
孤独とは、「他者とのつながりが不足している」と感じる心の状態のことを言う。
5年前に離婚をしてからは、何をするにも1人。美味しいご飯を食べても、お買い物にいっても、素敵な映画を見ても、行きたかった旅行をしても1人。
美味しいラーメンを食べても、隣の家族連れの『おいしいね!』という声に、心がちょっとだけ沈む。
自分の気持ちを誰にも話せないし、誰とも自分の価値観を共有・共感する事は無い。
離婚から5年、孤独から逃れる事ができず、孤独が日常となってしまった。
孤独感は感じるもの 「孤独感=脳が作り出したイメージ」
まず、孤独感は理屈ではなく、自分でもどこにあるのかわからない心の奥底から湧き出る感覚。孤独感の正体は、自分がひとりぼっち(孤独感を感じる状況)になった時、「1人でいてさみしくない?」「誰か自分を理解してくれる人を探しに行った方がいいんじゃない?」って問いかけてくる自己防衛本能なんだ。
科学的には、孤独感は“脳が生存の危険を知らせる信号”と説明されているんだ。人間は社会的な動物だから、孤立すると生きていく事が不利になる。そのため脳の扁桃体や前帯状皮質(脳の本能だったり原始脳って言われる部分)が働き、「孤独」という感覚を生み出すんだ。
ただ、現代に生きる人間にとっては、少しばかり過剰に働きすぎる孤独感。
オレの経験ではまともに向き合えば向き合うほどに孤独感にどんどん呑まれていく。
そのまま、孤独感に呑み込まれてしまうとストレスで体や心が病気になったりするんだ。
研究によると、慢性的な孤独は喫煙や肥満と同じくらい健康に悪いとされている。アメリカのハーバード大学の調査では、「1日15本のタバコを吸うのと同程度のリスクがある」とまで言われているらしい。
さらには、慢性的孤独は高血圧・免疫力低下・うつ病と強く関連。高齢期では孤独感が認知症の発症リスクを40%高めるという報告もある。
だから、孤独感を、いかに人生における小さなノイズに留める事ができるのかが重要。
オレの孤独との付き合い方
オレも孤独感に呑み込まれそうになる事がしょっちゅうある。
過去に何度も孤独感に呑み込まれてしまった事があるが、その時は必ずと言っていいほど「消えてなくなりたい」なんて思ったりしてた。
オレも孤独と付き合い始めて5年。それなりに、じわっと孤独感を感じてきた時の対処法を学んできた。
犬と時間が過ぎていく事を楽しむ
オレはじわっと孤独感を感じ始めると、愛犬と自然多めな公園に行ったり、キャンプに行ったりして、愛犬とくっつきながら風を感じたり、景色を眺めたり、焚火をしたりする。
愛犬達の「飼主さえいてくれれば孤独感なんて何一つ感じない!」と言わんばかりの愛犬達の姿を見ながら、愛犬と時間が流れるのを楽しんでいると、自然とオレの中の孤独感もしょぼしょぼと消えていく。
科学的には、犬と触れ合うと「オキシトシン」というホルモンが分泌され、孤独や不安を和らげる効果があるらしい。
完全孤独の趣味のカメラに没頭する
あとは、趣味のカメラを持って家を出て写真を撮る。カメラは撮りたいなって思う被写体を見つけてシャッターを切って写真に納めるの作業の繰り返し。被写体を探すハンターみたいに街を見渡し、綺麗な陰影を見つけてはシャッターを切る。街角スナップをしている時なんて獲物探しとシャッターを切る事に集中し過ぎて孤独感なんて消えてしまう。家に帰れば、撮った写真を編集するんだけど、写真の世界に入り込み過ぎて孤独感を感じなくなる。オレにとって最高に楽しい時間なんだ。ただ孤独が故に出来上がった写真を見てもらう人がいない事がネック。だけど、現代はSNSがある。自分のお気に入りの写真をインスタやXに投稿して、「いいね!」をもらうと結構嬉しかったりするんだ。
この時の状態を心理学では「フロー体験」と呼び、何かに没頭しているときは孤独感や不安感が薄れ、幸福感が高まることが知られている。カメラや写真編集に集中するのも、科学的に見ても立派な孤独対策らしい。
オレはこんな感じで孤独感をコントロールするようになってから、最近はふとした瞬間の小さな孤独感にたまに出会うくらい。
この小さな孤独感くらいがオレにはちょうどいいんだ。
オレに話しかけてくれるオレにとって貴重な近所の人や犬友達、お店の人を大切に思う事ができる原動力になっている。
一般的に孤独感を和らげる方法
誰でもすぐに簡単に始められる方法を挙げておく。
オレは最近筋トレを始めたんだけど、確かに!と思うほどの効果があると思う。
- 運動(ウォーキングや筋トレ → エンドルフィンが出て孤独感を軽減)
- ボランティアや地域活動(「役割」を持つと孤独が減る)
- 日記を書く(孤独感を言語化するだけで気持ちが整理される)
孤独感を感じやすい人は是非試してみて欲しい。
孤独感を増幅させる6つの原因
孤独感が日に日に増していくなんて経験をしている人もいると思う。かつてはオレもそうだった。
自分では原因がわからず増幅する孤独感に苦しんでいるときにふと思い出して欲しいのが、孤独感は脳が作り出した虚像だと言う事。
そして孤独感を増幅させているのは自分自身の思考回路と行動だと言う事。
逆を返すと孤独感を和らげる事ができる可能性もあるって言う事。
1. 比較(社会的比較)
- SNSや身近な人との生活水準・人間関係の比較
- 「自分だけ劣っている」「取り残されている」という感覚 が 孤独感を増幅させる
→他人との比較は自分を苦しめる結果になる事が多い
2. 承認欲求の未充足
- 誰からも認められていない、必要とされていないと感じる
- 「つながりの質」が薄い人間関係では埋められず、余計に孤独を感じやすい
→オレは自己満足で完結するようにしている。ただ、写真だけはSNS投稿して「いいね!」をもらうととても嬉しい!
3. 自己肯定感の低さ
- 「どうせ自分なんて」と思うクセ
- 人と関わっても「拒絶されるのでは」という不安で距離を取ってしまい、さらに孤独に
→オレ自身、真性のオタクだからこの気持ちはわかる。ただ、他人に認められてもらったところで?という事を悟ってからは自己肯定感の塊になった。
4. 過去の体験(トラウマや喪失体験)
- 離婚、死別、裏切りなど大きな人間関係の喪失
- 「また傷つくかも」という恐れが新しいつながりを避けさせる
→これは本当にわかる。オレも離婚してからは再婚を考えると怖くて仕方がない。ただ、最近は再婚をしたいと思い始めたが・・・
5. 環境的要因
- 物理的な孤立(仕事を辞めた、引っ越し、退職など)
- 役割の喪失(子育て終了、配偶者との別居)
- 日常的に会話や交流が減ることで孤独感が強まりやすい
→これは乗り越えるしかないヤツ。つらいけど新しい事を始めるしかないと思う。
6. 思考のループ
- 「自分は孤独だ」と繰り返し考えることで、脳がその感覚を強化
- 心理学的には「反すう思考」と呼ばれ、孤独感や抑うつを深める
→これはマジで本当!離婚当初はオレ自身この負のスパイラルに入って相当苦しんだ。ただ、逆も然り。「オレは幸せ」を繰り返し考えるとそう思えてくる。
今の時代ならではの孤独感を強める存在がSNSだと思う。
人とつながれるはずのSNSが、逆に「比較」と「承認欲求の未充足」を加速させてしまう。
誰かの幸せそうな投稿を見て「自分は孤独だ」と感じたり、投稿しても反応が少ないと余計に孤独感が強まることもある。
でも逆に、うまく使えば孤独を和らげる道具にもなる。
オレの場合、カメラで撮った写真をインスタに上げて「いいね!」をもらえると結構嬉しくて、孤独感がスーッと軽くなる。
結局は使い方次第で「孤独を増やすツール」にも「孤独を減らすツール」にもなるんだと思う。
愛犬がいなくなってからの孤独感に打ち勝てるのかが今のオレの課題
…この子達がいなくなった時、確実に本当の孤独がオレに訪れる事はわかっている。
考えただけでも恐ろしいけど、だからこそ今できることを精一杯やろうと思う。
オレはこの子達がお盆に帰ってくるこの家で、いつまでも笑顔で迎えたい。
そして、クソジジイになっても孤独を打ち負かし、笑って生きていけるオレでありたい。