うつ症状で生活がままならなくなってきたので心療内科を受診
日本人の約15人に1人が生涯で一度はうつ病に罹患すると言われている、わりとメジャーな心の病気。
オレは5年前に離婚するに当たってうつ病になった事がある。それ以来元気だったけど、再びうつになってしまった。
今年の初め頃に労災事故で右眼球破裂をして、3回の手術を経て全く見えない状態からある程度見える状態にまで回復した。
ただ、ある程度っていうのが味噌で、オレの今の視力は大型トラックのトレーラーの運転には適さないレベルなんだ。
目の治療をしてくれている先生からも、これ以上の回復は大きく期待しないでねって言われた。
それから徐々にうつ症状が出始めて、時折出る強い不安感や睡眠障害、異常に疲れやすく1日の半分以上を布団から出ることができなくなって、こりゃいかん!ということで心療内科を受診してきたんだ。
診察では今後の治療は、カウンセラーとケースワーカーと医師で治療に当たってくれることに。
- 医師:診断・薬の調整・睡眠/食欲/意欲のコントロール。副作用や効き具合の舵取り。
- カウンセリング(臨床心理士など):考え方のクセやストレス対処の練習(認知行動療法・マインドフルネス等)。
- ケースワーカー:仕事やお金、制度・手続き(休職/傷病手当/自立支援医療など)を一緒に整理。生活面の「現実的な困りごと」を解く人。
今は右目のことを一旦置いておいて、心が落ち着くことが優先。時間をかけて治療して行きましょうって言われてうつの治療がスタートしたんだ。
ところで「うつ」ってどんな病気?
一般的によく使われる病名なんだけど、オレが出会った人の多くが精神的なタフさが足りないとか根性が足りないとかが原因だと誤解していた。
オレは5年前に離婚問題が勃発したあたりからうつ病になったんだけど、どの時に、かなりの確率で根性が無いだとか、気持ちが弱いだとかの指摘をされた。
説明するのもしんどかったから無視していたけど、少しでもうつ病に対しての理解が世間に広がればと思い、
「うつ」の症状とどんな病気なのかを簡単にまとめてみたから是非みて欲しい。
「うつ」は脳の病気
- 脳の機能不全によって起こる病気
→ 脳内の神経伝達物質(セロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなど)の働きが乱れて、気分・意欲・睡眠・食欲などの調整機能が崩れる。 - 「心の弱さ」ではなく「脳の不調」
→ 胃が荒れれば胃痛が出るように、脳が不調になると「気分が落ちる」「やる気が出ない」「眠れない」といった症状が出る。 - 症状は心だけじゃなく体にも出る
→ 動けない・疲れやすい・食欲の変化・頭痛や肩こり・めまいなど。 - 再発しやすい
一度よくなっても、無理して早く復帰すると再燃することもあるから「治療+休養+生活習慣の安定」が必要。
脳の機能不全の「うつ」によって起きる症状をまとめてみた。
心の症状(精神的なもの)
- 気分の落ち込み:何をしても楽しくない、憂うつ感が続く
- 興味・喜びの喪失:以前好きだった趣味や食事が楽しめない
- 意欲低下:仕事・家事・身の回りのことが億劫になる
- 集中力の低下:本やテレビが頭に入らない、考えがまとまらない
- 罪悪感や自己否定:「自分には価値がない」「迷惑をかけている」と感じやすい
- 将来への悲観:「この先希望がない」と感じる
- 死への思考:「消えてしまいたい」と考えることがある
体の症状(身体的なもの)
- 睡眠障害:眠れない(不眠)、早朝に目が覚める、逆に過眠になる
- 食欲の変化:食欲が落ちて痩せる、逆に過食することもある
- 疲労感・倦怠感:十分休んでも疲れが取れない
- 体の重さ・だるさ:頭が重い、体が鉛のように感じる
- 痛みや不調:頭痛、胃痛、肩こり、動悸など身体症状が前面に出ることもある
日本では「うつ」で病院に行かない傾向
厚労省・国立精神・神経医療研究センターなどの調査では、日本ではうつ病を経験した人のうち、受診するのは3〜4割程度というデータがあるんだ。
しかも、初診までの平均遅延は数か月〜数年と長いケースが多い。
オレも5年前のうつ病の時、おかしいなと思い始めてから病院で診察を受けるまでの間は3ヶ月くらいあった。
熱もなければ痛いところもない。健康診断も問題ないのだから、オレが感じている諸症状はオレの心が弱いからだと言い聞かせ踏ん張って頑張った。
その結果こじらせて、その時のオレの診断は重度のうつ状態。
うつは早く受診して治療を始めた方が回復も早いし、再発予防の可能性も高まるんだ。
今「うつかも?」って思っている人は早めに心療内科へ受診して欲しい。
それでも日本人が受診しない理由をまとめてみたから、思い当たる人は要注意!
受診しない主な理由
-
偏見やスティグマ
「心が弱いから」「恥ずかしい」と思われるのが嫌で病院に行かない。 -
自覚の難しさ
本人は「ただ疲れてるだけ」「年齢のせい」と思ってしまう。 -
時間・費用・アクセス
忙しくて病院に行けない、近くに専門医がいない。 -
治療への不安
薬に抵抗がある、副作用や依存への誤解。
オレが今日から始める「うつ」の回復を助ける8つ習慣
1. 瞑想(マインドフルネス)
脳科学の研究では瞑想を続けると、扁桃体(不安・恐怖を司る部分)の過剰反応が落ち着くことがわかっている。
- 自律神経を整える
呼吸に意識を向けることで交感神経の緊張が和らいで、副交感神経が優位になり、落ち着きやすくなる。 - うつ・不安の再発予防
マインドフルネス認知療法(MBCT)は再発うつの治療ガイドラインに入ってるくらい効果が確認されている。
2. 日記の効果
- 感情を「見える化」
頭の中でぐるぐるする不安や落ち込みを紙に出すだけで整理される。 - 自己理解が深まる
どんな時に気分が落ち込むか、何をしたら少し楽になるか、自分のパターンに気づける。 - ポジティブ日記
1日1個「よかったこと」を書く習慣は、気分を安定させるエビデンスがある。
3. 散歩(軽い運動)
- 愛犬たちとの散歩は最高の抗うつ習慣。
- 有酸素運動は抗うつ薬と同じくらい効果があるといわれてる研究もある。
- 「ガチ運動」じゃなくて リズム運動(歩く・呼吸する)。
4. 太陽の光を浴びる
- 朝に15〜30分、日光を浴びるとセロトニンが活性化して気分が安定する。
- 同時に体内時計も整うから、夜の眠りも深くなる。
5. 睡眠リズムを整える
- 寝る時間・起きる時間を大きくズラさないのが一番大事。
- 昼寝するなら20分以内。長いと夜眠れなくなる。
6. 情報の取りすぎを控える
- ネガティブなニュースやSNSの情報は気分を乱すから、見すぎない。
7. 食事の工夫
- タンパク質をしっかりとって栄養バランスに気をつける
- うつのときは血糖の急降下で気分が落ちることがあるから、軽めの間食(ナッツやバナナ)を挟むと安定しやすい。
8. 音楽・呼吸・リラクゼーション
- 好きな音楽を聴く、呼吸に集中する、ストレッチする → これも脳を落ち着ける効果あり。
書いてて思ったけど、これこそが憲法で保障されている生存権の「健康で文化的な生活」だな!って思った。
うつが回復しても全部持続して〜って思うね!
オレは1度「うつ」を克服したからこそ、再び必ず克服できる
オレの隣には白柴と赤柴がいつでも、どんな時でも隣にいてくれる。
オレが落ち込んだり塞ぎ込んでしまっても、愛犬達はオレに元気を取り戻してもらうために皮膚がふやけるほどにペロペロしてくれる。
オレはこんな飼主思いの愛犬達の飼主として下を向いて生きることは許されないんだ。
と、息を巻かなくても十分ゆっくりと休んで、医師に指示された量のお薬を飲んで、負のスパイラル思考から抜け出せる事ができれば自然とうつの治療は進む。
人生は一度きり。治療して治る可能性があるのなら治療しない手は無い。