眼内レンズ逢着術の体験談

BENのつぶやき

この記事は、僕が実際に受けた「眼内レンズ逢着術」の記録です。

同じように、目のケガや手術に不安を感じている方の参考になればと思って、

体験談としてまとめました

労災で右眼球破裂──3度目の手術で「眼内レンズ」を入れた話

ある日、仕事中に起きた労災事故。

機械のトラブルで右眼球が破裂するという重傷を負いました。

当初、医師からは「視力は期待しないでください」と言われ、

絶望の底に落ちた気持ちでした。

それでもあきらめず、治療を重ねた結果──

ついに「眼内レンズ逢着術」という手術で、

失った水晶体の代わりとなるレンズを目に“縫い付ける”ことができました。


 

眼内レンズ逢着術ってどんな手術?

  • 通常の白内障手術とは異なり、白目(強膜)にレンズを縫い付ける高度な手術
  • 外傷や事故で水晶体が破壊され、通常のレンズ固定ができないケースで行われる
  • 糸が絡まると致命的なため、高い技術が求められる

 

手術までの流れ

■ 入院前

  • 手術3日前から抗菌点眼(レボフロキサシン)を1日4回

■ 入院1日目

  • 術前の最終検査を受け、準備のため入院

■ 手術当日(2日目)

  • 朝7時から飲食禁止(手術は10時予定)
  • 点滴と点眼を受け、車椅子で手術室へ向かう


衝撃だった「目の固定」

手術前、目を上下にグワッと開かれ、

右目にジャバジャバと消毒液のような冷たい液体が注がれました。

ピンセットでつままれた脱脂綿で目の周りをゴシゴシ拭かれたあと、

先生から言われたのは――

「目を大きく開いてください。上の光を見てくださいね」

「もっと上を… そう、そのまま。はい、透明なフィルムを貼りますね」

そしてその瞬間。

巨大なセロハンテープを目に貼られたような感覚。

「ペタッ」という音が聞こえそうなほどの密着感とともに、

僕の右目は完全に“固定”され、動かせなくなりました。

瞬きもできず、光が真っすぐ差し込んでくる…。

「もう自分の目じゃない」

そんな感覚に襲われた、忘れられない瞬間でした。

手術中の記憶(覚えている範囲で)

  • 消毒液で目を洗浄される
  • 大きな青い布を顔にかけられ、目だけが露出する状態に右目に麻酔注射 → 感覚と視力がゼロになる
  • 「逢着術は糸が絡まると終わりだからね」という先生の緊張した声

  • キュッキュッと縫われる感覚が続く

  • 網膜裂孔の確認(異常なし)

  • 最後に切開部分を縫合 → 終了

  • 所要時間:約1時間ちょっと

術後の入院生活と経過

■ 手術直後の注意事項

  • 飲食禁止:3時間

  • 絶対安静:トイレも看護師付き添い

  • 痛み:麻酔が切れるとズキズキ → ロキソニンで緩和

■ 入院スケジュール(全6日間)

日数

内容

1日目

入院・術前検査

2日目

手術

3〜5日目

経過観察

6日目

朝の診察で退院許可

手術後の見え方と今後のこと

  • 現在、角膜の浮腫があり視界はぼやけたまま

  • むくみが引くまで1~2ヶ月かかる見込み

  • 網膜・視神経・黄斑には異常なし(これは朗報!)

  • ただし、角膜の裂傷による凹凸の影響で、視界の歪みが残る可能性あり

  • 医師からは「視力に過度な期待はしないで」との注意あり


最後に──もし同じ境遇の誰かへ

このブログが、

同じように「目のケガで不安を抱えている誰か」の

小さな支えになれたらうれしいです。

視力が安定してきたら、

改めて「見え方」についても追記していきますね。

 

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