柴犬ハック

うちの白柴と赤柴の「車酔い」体験談(参考になれば幸い)

 

 

犬が乗り車酔いする3つの原因

犬が車酔いする原因は、大きく分けて3つ

1. 三半規管が原因の車酔い

 

人間と同じく、耳の奥にある三半規管の働きが乱れることで起こるタイプ。

急ブレーキやカーブなどで体にかかる「G(加速度の力)」に対応しきれず、吐き気を催す。

 

2. 匂いが原因の車酔い

 

車内の芳香剤や消臭剤などの強い匂いに反応して吐いてしまうタイプ。

この場合は、原因となる匂いを取り除くことで比較的早く改善する。

 

3. 不安や恐怖心が原因の車酔い

 

犬にとって車の中は「よくわからない閉鎖空間」。

「揺れ」「音」「振動」といった刺激に加えて、慣れない環境への不安が重なり、

緊張で酔ってしまうケースも多い。

 

うちの白柴と赤柴の車酔いの症状

 

 

わが家の白柴と赤柴も、最初は激しい車酔いがありました。

  • 乗車直後から呼吸が荒くなる(ベロを出してハアハア)

  • ソワソワ落ち着きなく動き回る

  • ヨダレや鼻水を垂らす

  • 走り出して5分ほどで嘔吐

古屋市緑区という車が必須の生活環境で、病院に行くにも車が必要。

どうしても克服しなければならない課題だった。

 

愛犬がどのタイプの車酔いなのかを分析

人間と同じタイプの三半規管系の車酔い

人間と同じタイプの三半規管系の車酔いのタイプの子は、段階的に車に慣れさせてる+酔い止め薬で対策する。酔い止め薬は効き始めるまでの時間を計算して飲ませる事と、遠方に行く際には帰りの分の酔い止め薬も用意しておくこと。

ただ、オレが犬友から聞いている分には、酔い止め薬を飲ませながらドライブを続けていたら、酔い止めがなくても平気になったという例が多数ある。最終的には慣れの問題かもしれない。

匂いが原因タイプの車酔い

一番対策が簡単なのは匂いで車酔いになってしまうタイプ。原因の匂いを発するモノを除去すればいいだけだから簡単。除去して車酔いしなければ終了。

オレの場合は、車に芳香剤も消臭剤も載せない。消去法で考えると、うちの白柴と赤柴の車酔いの原因は「人間と同じ車酔い」か「自動車の中は犬にとってよくわからない空間。恐怖心や不安感からの車酔い」ということになる。

うちの柴犬達の車酔いの原因は「乗り物に対する緊張と不安」と推測

冷静に分析すると、車が動き出す前から呼吸が荒くなっていた。

つまり原因は三半規管や匂いよりも、不安や緊張による精神的な車酔い

犬は車の揺れによる「G(加速度の力)」にも敏感。

人間はシートに体を預けられますが、犬は床に近い位置で揺れをダイレクトに受け、

支えるものもないため、余計に負担が大きい。

オレがやった、柴犬の乗り物に対する緊張と不安からくる車酔いの対策

オレが柴犬達を車に慣れさせる為に実行した対策は次の5つ。段階的に車に慣れてもらう為の対策。

  1. 朝夕の散歩前に、柴犬を車に乗せて5分程エンジンをかけずに車の中で過ごす。(1週間ほど)
  2. 朝夕の散歩前に、柴犬を車に乗せて5分程エンジンをかけて車の中で過ごす。(1週間ほど)
  3. 車で週に2回、近く(車で15分程度)の大きな公園まで連れて行く。(1ヶ月ほど)
  4. 車で週に2回、遠く(車で30分程度)の大きな公園まで連れて行く。(1ヶ月ほど)
  5. 車で月に4回、遠く(車で1時間程度)の大きな公園や川、海、山へ連れて行く。

対策1の段階で、うちの白柴も赤柴も車に乗るのを非常に嫌がり苦労した。車が嫌いというのがとても伝わってきた。うちの柴犬たちは食欲少なめなのでおやつで釣るということもできず、「ごめんね!」と思いながら力技で車に乗せた。車内の柴犬の様子は、まさに普通。おすわりか伏せをしながらオレの方を見て「まだここにいるの?」と余裕のある雰囲気で目で語りかけていた。1週間程で車に乗る際に乗車拒否をすることも無くなり、リードで軽く引っ張れば自分から車に乗るくらいになった。

対策2に移行し、車に乗せて車は動かさずにエンジンだけかけてみた。するとエンジンをかけた途端に呼吸が速くなり、ソワソワし出し、よだれを垂らしはじめた。エンジンの音が怖くて不安と緊張を感じている事がわかった。オレが声をかけても遠くを見つめたままオレの声は全く届いていない様子。一週間しても完全に慣れる事はなかったが、全体的な不安や緊張の雰囲気は少なくなったので次の対策に移った。

対策3が山場。移動中に吐かない時もあれば、動いてすぐに吐いてしまう時もあった。ただ救われたのが、柴犬達は大きな公園で遊ぶのが大好きだったので、柴犬達の頭の中に、車に乗る=大きな公園に行ける=楽しい の構図が出来上がっていた様。車に乗る事自体は「楽しい」と思ってくれる様になった様で、自分から乗ってくれる様になっていた。

対策4から対策5は、15分刻みで休憩をとりながら移動。様子をみながら30分連続で移動して休憩に。さらに様子を見ながら1時間連続で移動。連続1時間耐えられる様になるには半年くらいはかかったが、車に慣れてくれた。

ここまでくると。オレの方が柴犬の車酔いしてるのを感じるセンサーが敏感になり、車酔いが始まったらすぐに休憩を取るというスキルが格段に上がった。ただ、高速道路の様に次のサービスエリアまでとまれないときには、わかっているけど止まってあげられない→吐くという事が度々あった。

 

今では、片道5時間のロングドライブもへっちゃらになって気持ちよさそうに寝たり外の景色を眺めていたりとドライブを満喫してくれる様になった。

車に乗せ続ければ、案外と犬は車に適応していくものなのかもしれない

おれが犬友に聞いてきた、いろいろな話の中では、諦めずに対策を続けていったパターンでは最終的に車に乗れて遠方へのお出かけや旅行を普通にできる様になったという子が多い印象。車酔いが激しくて全く車に乗せていないというパターンの人は早期に諦めて、それ以後、車に乗せていないという人が多い印象。

車酔いしている愛犬を見るのはとっても辛い。車の中で愛犬が吐いてしまうと後片付けが大変。このタイミングで飼主が諦めるのか?諦めないのか?だけの問題かもしれない。

ただ、険しい道のりで車に慣れさせるより、きちんと対策をとって、愛犬にとってより平坦で安全な道のりで車に慣れさせ、一緒にたくさんお出かけをして、たくさんの楽しい思い出を作る。そんな愛犬と共に車酔いを克服した記憶はなかなか良い思い出になっている。

車酔い対策を柴犬と二人三脚で取り組んだおかげで、遊覧船に乗ったり、ゴンドラに乗ったり、バギーに乗ったり、たくさんの思い出が作れている。

オレ自身の子供時代、激しい車酔いするタイプだったが、だからと言って家に置いていかれるのは絶対に嫌だった。子供心に車に乗って出かけると何かしら楽しい事があるはずだと思っていたから。そして、車酔いの激しかったおれは大型トレーラーの運転手になっていた。

飼主があれやこれやと深く考えなくても、犬も飼主と一緒いたいという思いと車に乗ると楽しい事があると思えば、犬の自らの意思で車酔いを克服して行くのかもしれない。

白柴と赤柴の日常

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