おれの「先送り癖」の話
オレは典型的な「先送り人間」。
病院?「明日でいいか」
保険の手続き?「来週やろう」
ブログ記事?「ネタ浮かんでから」
こうして何度も何度も失敗して後悔してきた。
結局悪化してから病院に行ったり、期日ギリギリで慌てたり。
今日、眼球破裂した右目の調子が悪くなって様子を一週間見た結果、病院に行ってきた。治療で目に点眼している点眼薬の副作用でほっといたら大変なことになっていたらしい。
目の異変に気づいた時にすぐに病院に行ってればなって猛烈に反省をした。
オレはいつもそのとき思う。「あの時すぐやってれば…」って。
そこでオレの「先送り癖」を直す為に、先送り癖を科学的に治す方法を調べてみたので、先送り癖で人生損しているなって言う人はぜひ参考にしてみてください。
先送りはデメリットしかない
アラフィフのオレは過去の人生を振り返って、物事を先送りにしてきて良かった結果になった試しは一つもない。ありとあらゆる事を先送りにしてきた結果、決して不幸ではないが、今のオレの人生はなかなか言葉では言い表せられないような状況になっている。
オレが身をもって体験してきた先送りのデメリットを科学的に研究した結果があるので、是非みて欲しい。
仕事・勉強のパフォーマンス低下
- 大学生の50〜70%は勉強・生活習慣・健康管理・コミュニケーション・お金の管理・進路将来の決断を慢性的に先送り(Steel, 2007)。
- 締め切り直前に徹夜 → クオリティ低下・ストレス増。
職場でも「仕事が遅い人」と見なされ信頼を失う。
健康への悪影響
2023年スウェーデンの研究:先送り傾向の強い人は、
- うつ・不安障害・睡眠障害・経済的困難との関連が確認された。
- 病院に行くのを後回しにすれば、症状が悪化 → 治療も長期化&費用もアップ。
お金の損失が大きい
- 税金や保険料の支払いを後回し → 延滞金や利子が発生。
- 投資や積立を「そのうちやろう」と放置 → 複利の機会損失。
これマジでオレ。最近危機感を感じて投資の勉強を始めたんだ。 - 保険の見直しをサボる → 不要な出費が何年も続く。
→ 「来月でいいや」が10年積もると、マジで数十万円レベルで損する。
人間関係の信頼低下
- 「後で連絡するね」を繰り返す → そのうち誰も信用しなくなる。
- 約束や頼まれごとを後回しにすると「この人に任せられない」とレッテルを貼られる。
自己嫌悪とストレスの悪循環
- 「やらなきゃ」と思いながらやらない → 罪悪感で自己評価ダウン。みんな経験あるよね?オレだけか?
- 自己効力感(自分にはできるという感覚)が落ちる → さらに行動できない。
- 結果「やらない → 自己嫌悪 → さらにやれない」というループ地獄。
先送りの原因=堕落の4大思考
じゃあ、なぜ人は先送りするのか?
オレも含めて、人間をダメにする4つの思考法がある。
めんどくさい(行動コストの過大評価)
やらなくちゃいけない事をやろうと考えた時、脳が「大変そう」「エネルギーを使いそう」とイメージしてしまう。この感情が出た瞬間に「今じゃなくてもいいか」と先送りになる。先送りの最大の原因は「めんどくさい」なんだ。
不安や恐れ
人間は自然と「失敗するかも」「結果を知るのが怖い」と考えてしまうんだ。だから、本当は必要だと分かっていても、恐怖心や不安感が「やらない理由」を作り、結果先送りにしてしまう原因になる。
例:健康診断、試験勉強、仕事の報告。
時間の錯覚(未来バイアス)
人間はよく「後でなら時間がある」「明日なら余裕がある」と錯覚するらしい。未来の自分を過大評価して「今は休んで、明日の自分が頑張るだろう」と信じてしまう心理状態。
現状維持バイアス
今の状態を壊したくない → 新しい行動を避ける。
変化に対する心理的な抵抗も、先送りの大きな要因。
つまり先送りは、「今ラクして、未来に倍返しで苦しむ行動」なんだ。
先送りの本質
1. 全体像を見すぎて脳が疲れる
「やらなきゃいけないこと」が“大きな山”に見えて動けなくなる。
2. 脳が負担を先払いしてしまう
まだ手をつけてもないのに「大変そう」「時間かかりそう」と想像 → すでに疲れる。
3. その結果「今やらなくていい理由」を作る
「今日は疲れてるし」「明日のほうが余裕あるし」。 これが“先送り”という行動になる。
先送りの原因を書いていて、全て過去のオレが先送りをしてきた原因に当てはまる。
だからオレはダメ人間だったのかと悲しくなってきた。
が、オレは簡単には人生を諦めない男。
逆転の発想をすれば、この4大思考をなんとかする事ができればこの先のオレの人生は実りあるものになると言う事。
めんどくさがらず、恐れも不安も無く、自分の能力を錯覚せず、現状を打破し続けるスーパーマンみたいな男になれると言う事。
調べてみると、なんと科学的に先送り癖の解決方法があるらしい。
「先送り癖」の解決策は作業の細分化
作業の細分化とは、大きくて曖昧な作業を、「2〜10分で終わる」具体的な小さな行動に切り分けること。
例えば、部屋の掃除をする時は、部屋の一部を掃除するとか、ご飯を作るときは、お米を炊飯器にセットするとか。
作業を小さく区切って、リアルに把握できるサイズに細かくする事を細分化するというんだ。
細分化すると、なぜ先送り癖の改善になるのかと言うと、
負荷が下がる(認知負荷理論)
曖昧で大きい課題は脳の作業メモリを圧迫し「めんどくさい」と認識してしまうんだ。
作業を小さく具体化すると必要な情報だけに絞られ、着手しやすくなる。
現在バイアスを回避
今すぐのコスト(行動)が将来(作業全てを完了した時)の利益より大きく感じてしまい先送りしがちになるんだ。
そこで作業を細分化する事でコスト(行動)を「2〜10分の小さな負担に分割」すると、将来の利益が目先の利益として感じられ行動しやすくなるんだ
脳は「将来の利益」ではなく「今の小さな報酬」に釣られて動く仕組みなんだ。
開始摩擦が消える(作業興奮・ゴール勾配)
「始める」が一番しんどい。いったん動きだすと進捗の快感が報酬になり、次の一歩が軽くなる。
不安が小さくなる(不確実性の低減)
怖さ・不安の正体は「よく分からないこと」。手順が細かいほど見通しが立ち、回避(先送り)が減る。
自己効力感が上がる
小さな成功の積み重ねは「自分はできる」の感覚を強め、次の行動の燃料になる。
要するに、目の前の一つの作業に集中して、全体を考えすぎないこと。これが先送りをなくすコツ。まだ始めてもいない未来の作業の苦労を想像して行動が止まるって言うのは、冷静に考えればバカみたいだよね。
人生はこの瞬間から変わる
先送りはラクに見えて、未来の自分を地獄に突き落とす。
科学的にも、心理学的にも、デメリットだらけ。
でも、「作業の細分化」という武器を持てば、ひょっとすると「先送り癖」が「行動力お化け」に変われるのかもしれない。
これに気づいたのがアラフィフだって言うのが残念だけど、オレはここから「行動力お化け」と言われるようなおっさんを目指していきたい。
スーパーマンになる日も近いかも(笑)