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柴犬ハック

犬から信頼される飼主になるための4つの科学的ヒント

犬にとっての飼主の信頼とは「人間の親子の信頼」と同じ

一昔前なら「一国一城の主のような、封建的で強い人間」が犬に信頼される飼主って言われていた。

だが、最近の研究では、この「古き良き日本のリーダー像」は犬が信頼するリーダー像では無い事がわかったんだ。

犬が飼主を信頼するというのは、「この人と一緒なら安心できる」「守ってもらえる」と感じること。

心理学ではこれを『セキュアベース効果(安全基地効果)』と呼び、人間の子どもが親を安全基地にするのと同じように、犬も飼い主を安全基地として認識しているんだ。【Marshall-Pescini 2019】。

犬が飼主を信頼する4つの要素

科学的に、犬が飼主を信頼するには4つの要素がある事がわかっているんだ。

この4つの要素を満たすと犬は飼主を信頼するって事らしい。

 (1) オキシトシンがつなぐ絆

オキシトシンは脳内で分泌される「絆ホルモン」。

オキシトシンは「信頼しているから出る」のか「出る事で信頼が深まる」のか、どっちが先なのかは現在の研究でも微妙なところなんだけど、オキシトシンが分泌される事で飼主を信頼するということはわかっているんだ。

このオキシトシンはどんな状況で脳内で分泌されるのかというと、

犬と飼主が見つめ合ったり、優しく触れ合ったりすると オキシトシンが分泌(上昇)する

オキシトシンは「絆ホルモン」と呼ばれるように、安心・愛着・社会的なつながりを強める作用がある。

オキシトシンは「信頼の状態を強化・維持する仕組み」

つまり、すでに安心できる関係の中で出やすくなり、さらにそれが信頼を固めていく循環。

犬から信頼される飼主になるためには、愛犬と見つめあったり、優しく触れ合ったりする頻度をあげていく必要がある。

 

(2) 一貫性と予測可能性

2023年のシステマティックレビュー【Bender 2023】では、「良い犬‐飼い主関係」の共通点として一貫性のある態度やルールが挙げられているんだ。

簡単に言うと、「今日は怒るけど明日は許す」とか、「起きる時間なのに起きない」とか、「散歩の時間なのに一向に散歩に行こうとしない」とか、「ご飯の時間なのにご飯を出してくれない」、といった対応は犬を混乱させ、信頼を損なう原因になる。

人間でも、給料日に給料をくれない。休みの日に出勤しろと言われる。と言った会社を信頼できないと一緒の感じ。

 (3) 飼い主のストレスは犬に伝わる

この事を多くの愛犬家に伝えたい。

2019年の研究【Sundman 2019】では、犬と飼い主の長期的なストレスレベルが同期することが確認されたんだ。

つまり、飼い主が落ち着いて暮らしていれば、犬も落ち着きやすく、逆に飼い主が不安定だと犬も不安定になりやすい

オレも人間社会の空気を読むのが得意な方だから、この感覚がよくわかるんだ。

イライラしている人や不安だらけの人、メソメソしている人と一緒にいるとオレまでおかしくなってくる。

この感覚になると、その人を信頼するどころか、一刻も離れて自分の心を休ませたくなる。

 (4) ポジティブな経験の積み重ね

犬だって人だって怒ってきたり、叱ってきたり、ましてや叩いてくる人を信頼できるわけがない。

体罰や大きな声で叱る飼主よりも、「褒める」「遊ぶ」といったポジティブな事を重視する飼主の方が、犬は信頼度を高めやすいことが行動研究で示されている。

信頼は「怖さ」ではなく「楽しさ」から生まれる

当たり前なんだけど、人間って馬鹿だから感情に任せてすぐに大切な事を忘れちゃうんだよね。

オレの愛犬はオレの事を絶対に噛まないし、吠えたりもしない。

犬って信頼する相手には自分の大切なおもちゃを持って行って一緒に楽しもうとしかしない生き物なのを絶対に忘れてはいけない。

人間は馬鹿だから体罰を正当化して犬を叱るけど、犬は信頼している人にそんな事を絶対にしない。

安心できる環境を整えてあげることで信頼度がアップ

犬に安心できる環境をきちんと整えてあげれば、犬は飼主をより信頼する。

物理的な安全(巣穴)

  • 四方が囲まれていて、見知らぬ人や音から守られている
  • クレート、ケージ、ベッドの下、家具の隅など「巣穴感」がある場所
予測可能で変わらない(匂い・部屋の配置・時間のリズム)
  • いつもそこにあって、犬が「ここに行けば落ち着ける」とわかっている
  • 引っ越しや模様替えでも、そこだけは変えないのが安心感につながる
静かで落ち着ける

  • テレビの音がうるさく無く、人の出入りが少ない場所
  • 大きな音(掃除機・来客・工事音)が届きにくい場所
飼い主との距離感を選べる

  • 近くにいたいときはそばに行ける
  • 一人になりたいときはその空間にこもれる。犬にとって「選べる自由」も安心の一部

一人でいたい時の愛犬に、ついついベタベタしに行ってしまいよく怒られている。

これからは気をつけたい。

信頼関係で結ばれた人と犬は幸せになれる

犬に信頼されているな〜と感じる人で、尚且つ犬のお世話をせっせとしている飼主さんで不幸そうな人を見た事がない。

と言うか、とても幸せそうにしているように見える。

そして、それはオレのことでもある。

犬の幸せ

飼い主を信頼できると「安心して眠れる」「怖いときに頼れる」事ができる。すると、ストレスが減り、体調や行動も安定する。だから犬にとって「この人といれば大丈夫」は最大の幸福

飼主の幸せ

飼主は犬が信頼して寄り添ってくれるだけでデレデレで精神的な充足感を得られる。犬が安心している姿を見て「自分が守れている」という満足感が飼主に生まれる。研究でも、犬と信頼関係を持つ飼い主はストレスレベルが低く、心の健康に良いとされている

双方向の幸せ
  • 信頼 → 安心 → 行動の安定(犬)
  • 信頼 → 愛着 → 心の安定(飼い主)

結果、お互いに幸せを強め合う循環になると言う事なんだ。

犬を幸せにしてあげられる人であれ

犬をお迎えした時の事を思い出して欲しい。

100%の割合で「幸せにしてあげるからね❣️」と愛犬をお迎えしていると思う。

それから月日も経ち、日々の生活に慣れ、ありとあらゆる事がルーティン化してきたタイミングで犬の表情を見てみて欲しい。

スマホばっかり見ているあなたに失望していないか?

ストレスフルなあなたを見て不安そうにしていないか?

愛犬が自分を信頼している表情で見つめてくれているか?

いつ、どのタイミングでも気づいた瞬間に優しく撫でて優しく話しかけて欲しい。

犬が信頼して安心して眠れる、それだけで十分に幸せ。

そんな飼主にオレはなりたい。

 

白柴と赤柴の日常

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