節約は段階的に進めるのが最適解
節約を始める時に、かなり痛みを感じながら始める人が多いような気がしたのでこの記事を書いてみた。
正しい節約には痛みをともわない。間違った節約をした時に痛みをともなう。というのがオレの節約道なんだ。
今の世の中、企業は利益追求の為に、あの手この手で我々の財布の紐を緩めようとしてきている。テレビや広告、インスタやYouTubeをみればすぐに欲しいものができる。こんな人は、企業の策略にハマっていると思って欲しい。
節約は企業の策略にハマらず、企業に搾取されないようにするだけなんだ。
節約がつらいとか、苦しいとか、痛みをともなっているという人は、段階を経て節約をしていって欲しい。
初級者:節約の2大手法「固定費の見直し」「無駄な支出の削減」
一般的に言われている節約の基本は、「固定費の見直し」と「無駄な支出の削減」の2つ。
固定費の見直し(仕組みを変えて自動的に安くする)
固定費の見直しは、本人のやる気さえあれば1ヶ月程度もあればやり切れると思う。
固定費の見直しとは、家計の中で大きな割合を占める支出(保険料・通信費・住宅ローン・光熱費など)を、契約先やプランを変更することで下げる方法のこと。
- 自動車保険のプラン変更や保険会社の乗り換え
- スマホを大手キャリアから格安SIMに乗り換え
- 電力やガスを自由化プランで切り替え(情勢によってはマイナスになる事もある諸刃の剣)
- 住宅ローンの借り換え
こういうのは一度見直すだけで、毎月自動的に支出が減るし、節約情報を参考にやっても再現性が非常に高い。「手間が少なく効果が大きい節約法」としてよく紹介される。
無駄な支出の削減(行動を変えて日々の浪費を防ぐ)
無駄な支出の削減は、その瞬間から始められる。
節約効果は大きい項目だが本人の強い意思が無いと三日坊主で終わってしまう。
- コンビニや自販機での衝動買いをやめる
- 菓子パン・お菓子・タバコ・酒を減らす
固定費の見直し=「仕組みで勝つ」。無駄な支出削減=「習慣で勝つ」。この二つを節約の両輪とする事で簡単に節約できる所までは節約ができるんだ。
中級者:中古品を利用と大体できない利益を生み出さないサブスクの解約
固定費の見直しと無駄な支出の削減は、言ってみれば節約初心者レベルの節約で、お金が意味もなく流出するのを止めただけ。
本当の節約はこの先にあると言っても過言では無い。
この先にある節約方法は、
新品より安い中古品の活用
中古品を購入すると新品がアホらしくなるくらい安いんだ。中古品というと抵抗感がある人が多いとは思うけど、冷静になって考えてみると世の中で触れる物全てが中古品なんだ。新品なんて買う直前までで、買った瞬間に中古品。他人が使ったかどうかの尺度大した問題では無いんだ。外食ができて、公共交通機関が使えて、スーパー銭湯に行けて、コインランドリーを利用できるなら中古品は本質的には気にならないはず。ただ気をつけなくてはいけないのが大手会社の保証が付いている事。
性能が頭打ちの大型家電(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)は中古品が圧倒的に安い。
車も新車では無くて不人気車種の中古車が圧倒的に安い。
メーカー系中古系ディーラーやヤマダ電機の中古家電、メルカリ・ヤフオク・ジモティを活用して中古品を購入する事で節約することができる。中古に慣れることが節約中級者といえる。
サブスクの解約
価格以上のメリットを生み出さないサブスクは容赦無く解約。
解約すべきサブスクの代表例は
- 動画配信サービス(Netflix・U-NEXT・Hulu など)
登録したけど見てない/見ても月1本くらい。無料期間で入ったまま放置も多い。 - 音楽配信サービス(Spotify・Apple Music・Amazon Music Unlimited)
通勤やランニングをしないと使わない。YouTubeの無料版やプライム会員のおまけで十分。 - 雑誌・書籍読み放題(Kindle Unlimited・楽天マガジンなど)
最初だけ読んであとは放置。読書習慣がなければ完全に無駄。 - クラウドストレージ(iCloud・Google One など)
容量を全然使っていないのに有料プランにしている。写真やデータを整理したら無料枠で足りる人も多い。 - フィットネス・ジム系(月額制)
「今月も行かなかった」が続く。実質「行かない権利を高額で買っている」状態。 - マッチングアプリやオンラインサロン
活用していないのに月額が発生。入会時のモチベーションが切れると一気に無駄に。 - アプリ課金(ゲーム・占い・健康アプリなど)1個あたり数百円でも積み重なると毎月数千円に。本人が気づかず放置しているケースが多い。
上級者の節約方法
生活の最適化(ミニマル × 節約)をして、「モノ・お金・時間を整理して、暮らしを軽くする」為に持ち物を減らす。
持ち物を減らす
服は着回せる数着だけ。家電も本当に使うものだけ。自分に必要なものと、ただ単に欲しいものを区別する能力を身につける。そうすると、無駄買いが減って片付けの時間も減るって一石二鳥。
家をコンパクトに
部屋数や収納が多いと、その分“モノ”を増やしてしまう。例えば、使わないものは空いてる部屋に置いたり、捨てるべきものを空いている部屋に置いてそのままだったり。人間の頭は忘れるようにできている。身の回りで毎日触れられる範囲のモノしか把握はできない。小さい家やワンルームで「管理コスト」を下げる。
趣味もシンプルに
高額なレジャーより、散歩・読書・料理・字の練習など「身近にできる趣味」を深める事でお金をかけなくても満足度が高まる。
「選択肢を減らす」ことで余計な支出も迷いも減る。節約が「頑張ること」じゃなくて「自然に出費が減る暮らしの仕組み」になる。上級者は頑張らずとも、お金がかからない選択を無意識でするようになるんだ。
くれぐれも間違った節約をしないように 
節約を進める途中で、お金を使う事に痛みを感じるようになる時がある。贅沢をしてしまって後悔、いらないものを買ってしまって後悔と何かあるごとに痛みを感じるようになってしまったら、節約の方向性が間違っていると気づかなくてはいけない。
というのも、「節約の最終形態」「究極のコスパ」を追求し続けると最終的には「一切何もしない」、つまりは「生きている事は無駄遣い」「生きている事はコスパが悪い」になってしまうんだ。
何言ってんだ?と思われるかもしれないが、実際に今の日本でも、高額な医療費によって生き続けている高齢者の医療費を無駄なのでは?という意見もある。お金は生きるための道具で、生きる為に使う以上無駄は無い。逆に言えば、死んでからお金は使えない。だからこそお金は笑って生きる為に使いたい。
節約の目的は「健康で文化的な最低限どの生活」+「楽しい」+「+@のお金」を得るためのものという事を忘れてはいけない。